クラウドサインとは
CLOUDSIGN(以下、クラウドサイン)とは、事前に内容についてお互いの合意が済んでいる契約書・発注書などの書類をアップロードし、相手方が同意することにより、相互同意がなされたことを示す電子署名が施されるサービスです。
また、電子署名が施された書類の保管・管理も行うことができます。
クラウドサインの特徴
クラウドサインは導入者数130万社以上、累計送信件数1000万件超の国内シェアNo1の電子契約サービスです。
クラウドサインは、弁護士がサービス全体を監修し、事業者署名型(立会人型)電子契約サービスとしては初めて、電子署名法が定める電子署名に該当することを法務省・デジタル庁に認められています。
契約締結から契約書管理まで可能なクラウド型の電子契約サービスです。シンプルな管理画面で不慣れな方でも簡単に操作が可能です。
各種認証制度をクリアした万全のセキュリティでデータを守ります。日本国内2か所のデータセンターで補完し、要求水準が高い金融機関や官公庁も利用しています。
また、電子契約に関連する領域のソリューションやMicrosoftTeams、Kintoneなどのビジネスソリューションとの連携数が圧倒的で(100以上のサービスと連携可能、APIの連携も可能)、業務の効率化が期待できます。
クラウドサインの料金とプラン
クラウドサインには無料プランと3つの有料プランがあります。無料プランは最低限の契約締結業務を行うことに特化したプランです。登録ユーザー数は1名、1か月の送信件数は5件までとなっています。
有料プランは企業で利用するうえで必要な機能を搭載、または管理機能を強化したプランです。月額固定費+1件ごとに220円(税込)の料金が必要です。
Light | Corporate | Enterprise | |
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月額固定費用 | 月額11,000円(税込)~ | 月額30,800円(税込)~ | お問い合わせ |
送信件数ごとの費用 | 220円(税込) | 220円(税込) | お問い合わせ |
ユーザー数 送信件数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
機能 |
クラウドサイン基礎機能すべてのプランで共通の機能 書類作成・送信電子署名+タイムスタンプ 高度な認証リクエスト機能 テンプレート作成・管理 英語・中国語での契約締結 |
クラウドサイン基礎機能 書類インポート機能監査ログ機能 Web API 電話サポート |
クラウドサイン基礎機能
書類インポート機能監査ログ機能 Web API 承認権限設定 アカウント登録制限 IPアドレス制限 SSO機能またはIdP連携アカウント管理機能 複数部署管理機能 電話サポート、専任のカスタマーサクセス担当者 |
ポイント
- 無料のフリープランで最低限のクラウドサインの動作確認ができる。基本的な動作のみ(契約書の送信、保管、検索)、ユーザーは1名のみ
- 文書を1件送信するごとに220円(税込)の送信料がかかる
運営会社「弁護士ドットコム」について
クラウドサインは弁護士ドットコム株式会社が運営しています。弁護士ドットコムのほかに、税理士ドットコム、クラウドサインなどの運営、開発を行っています。弁護士ドットコムとは、日本の法律ポータルサイトおよびその運営会社のことを指します。弁護士のマーケティング活動を支援する無料法律相談や法律事務所の検索サービスを提供しています。
弁護士監修の電子契約サービスで、締結を行う当事者同士がクラウドサイン上で契約に合意し、合意した書面に弁護士ドットコム株式会社が電子署名を付すことで、法的証拠力上も問題なく、クラウド上で安心して契約を締結することができます。
クラウドサインの使い方
クラウドサインの使い方について、実際にアカウントを作成して電子契約を実際に行いながら解説していきます。
無料のフリープランなら契約書を月に5件送信できます
クラウドサインには無料のフリープランがあるので、実際にアカウントを作成して電子契約の操作手順を実際に行いながら解説します。フリープランはトップページの「無料ではじめる」からアカウントを作成します。指定したメールアドレスでログインします。
クラウドサインはパソコンでの操作を推奨しています。管理画面もパソコンに最適化されているので、スマホなどでの操作は不向きです。
新しい書類の送信~書類の準備
「新しく書類(PDF)をアップロード」よりあらかじめ作成した文書または「テンプレートから書類を準備」から書類をアップロードします。
今回はクラウドサイン公式テンプレートを利用して作成して書類を作成します(オリジナルテンプレート機能は有料プランになります)。
今回は「業務委託基本契約書(改正民法対応)」を使って書類を準備します。
送付先の設定を行います。書類の宛先を指定します。
入力項目の設定を行います。フリーテキスト、チェックボックス、押印機能が利用できるので、署名箇所とそれ以外の必要項目を埋めていきます。このフリープランでは認印に相当する電子サインを利用可能です。記入欄と押印については、記入と署名を誰が行うかを設定することが出来ます。
書類の編集が終わったら、送信内容を確認して「送信する」で宛先に設定した相手に署名依頼をします。
確認依頼を受けた承認者の手順
承認(確認)する相手にメールが届きます。「書類を確認する」をクリックして、契約書を確認します。署名者の方はアカウントを作成しなくても書類の確認・署名が可能です。
記入と署名の依頼がある個所には入力し、署名を行います。確認だけの場合は確認して問題がなければ次へ進みます。
「同意して確認完了」をクリックして署名(確認)を完了させます。
電子契約の締結が完了したことを確認します
署名(確認)を依頼した後、依頼者の相手が署名(確認)を完了させると、管理画面手のステータスが「締結済み」に移行します。
契約締結完了のメールが届きます。
承認者(確認者)にも契約締結完了の通知メールが届きます。メールに記載されているリンクから書類を確認し、ダウンロードすることが可能です。
まとめ
クラウドサインの電子契約について、フリープランにて実際に契約を行ってみました。すべての端末で使用できるわけではありませんが、パソコン版ではマニュアルを見る必要なく、快適に書類の作成と署名を行うことが出来ました。
公式テンプレートが用意されている点も、初めて電子署名・電子契約を行う場合に親切なサービスです。また、クラウドサインのフリープランは期間に制限がないのもポイントです。
今回は無料のフリープランを利用していますが、クラウドサインのフリープランは有効期限が1年しかありませんが、有料プランにすると10年間の有効期限となります。また、有料プランでは電子契約書に認定タイムスタンプが付与されます。電子契約の有効性を高めるためには有料プランがおすすめです。
また、クラウドサインを利用するメリットとして、電子契約の法的効力を経済産業省や国土交通省が公式に認めている点が挙げられます。クラウドサインは「グレーゾーン解消制度(クラウドサイン公式ページ)」とよばれる制度を利用し、その適合性を証明しています。
クラウドサインは電子契約サービスとして、国内ナンバーワンのシェアを誇るサービスなので(電子契約サービス市場のシェア8割以上)、取引相手の合意も得やすく、料金が比較的抑えられており、使い勝手も良いので初めての電子契約サービスとしてオススメです。
個人事業主としては少し料金が高めなので、ある程度の規模を持った会社には相性の良いサービスといえます。
ポイント
- パソコンに最適化された管理画面だが、確認(署名)はスマホでも可能。マニュアルを見なくても直感的に理解できるUI
- フリープランでも公式テンプレートが利用できる。また、利用期間に制限がない。ただし、有効期間は1年間でタイムスタンプは付与されないなどデメリットもある
- 法的効力を経済産業省や国土交通省が公的に認めている
- 国内ナンバーワンのシェアを誇る電子契約サービスなので取引相手の合意を得やすいメリット
- 個人事業主としては少し料金が高いのである程度の規模以上の企業におすすめ